医師国家試験
1984年まで春と秋に年2回行われていたが、1985年春から年1回となった。なお、2004年までは毎年3月に行っていたが、2005年より臨床研修必修化に伴い2月になった。現在、試験は3日間。
受験資格
医師法第11、12条の規定に基づき、次のいずれかに該当する者
(1) 学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、医学の正規の課程(医学部医学科・6年制)を修めて卒業したもの
(2) 医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経たもの
(3) 外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が上記の二つと同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの
(4) 沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令(昭和47年政令第108号)第17条第1項の規定により医師法の規定による医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定したもの
試験問題について
「必修の基本的事項」「医学総論」「医学各論」の3項目から出題。「必修の基本的事項」は、聴診器、血圧計などを用いて、口頭や通常の身体診察が行えるプライマリ・ケアに関する内容。また「医学総論」や「医学各論」は日本国内のどの医療機関でも対応できる内容が出題される。医師国家試験では、医療現場に第一歩を踏み出すとき、最低限必要と見なされる基礎的知識・技能を問うものになっている。
試験項目
2008年、「必修の基本的事項」「医学総論」「医学各論」のそれぞれの領域について、一般問題と臨床実地問題(長文形式含む)が同一ブロック内で出題されるようになり、3領域×3ブロック=9ブロックでの出題となる。それぞれ一般問題1点、臨床実地問題3点で計算され、計500題の選択肢問題で行われる。
試験地
北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、熊本県、沖縄県の12都道府県で行われる。東京都には例年全受験者の3割以上の人数が集中するため、受験会場が2箇所設けられることが多い。
合格基準
厚労省が公表している第102回医師国家試験の合格基準は以下の通り。
一般問題 130点以上
臨床実地問題 399点以上
必修問題 160点以上
禁忌肢問題選択数 2問以下
第103回医師国家試験
願書受付:2008年11月17日(月)~12月5日(金)
試験日 :2009年2月14日(土)、15日(日)、16日(月)
合格発表:2009年3月27日(金)午後2時
過去の試験回数別合格者数
医師国家試験の第93回(1999年)から第102回(2008年)まで10年間の、受験者と合格者の推移は次の通り。
第93回(1999年)受験者数8,692人/合格者数7,309人-合格率84.1%
第94回(2000年)受験者数8,934人/合格者数7,065人-合格率79.1%
第95回(2001年)受験者数9,266人/合格者数8,374人-合格率90.4%
第96回(2002年)受験者数8,719人/合格者数7,881人-合格率90.4%
第97回(2003年)受験者数8,551人/合格者数7,721人-合格率90.3%
第98回(2004年)受験者数8,439人/合格者数7,457人-合格率88.4%
第99回(2005年)受験者数8,495人/合格者数7,568人-合格率89.1%
第100回(2006年)受験者数8,602人/合格者数7,742人-合格率90.0%
第101回(2007年)受験者数8,573人/合格者数7,535人-合格率87.9%
第102回(2008年)受験者数8,535人/合格者数7,733人-合格率84.1%
毎年の受験者数は、過去には1万人を超えた年もあったが、この10年間はおよそ8500~9000人の幅で推移している。
医師国家試験合格率
近年は、第93回(1999年)の84.1%と第94回(2000年)の79.1%が比較的低かったものの、それ以外はおおむね90%前後の高い合格率で推移している。
厚生労働省の医師調査
厚生労働省は2年ごとに医師調査を行っている。これは、いわば年末時点における医師の戸籍調査。現在の氏名・住所・その他の事項に関して、厚生労働大臣への届出が義務づけられている。2008年9月現在、最新のデータは次の通り(2006年12月31日現在のデータ)。全国の届出「医師数」は1982年に167,952人だったが一貫して伸び続け、2006年には277,927人となった。そのうち男性は82.8%で229,998人、女性は17.2%で47,929人である。

年代別にみると、40~49歳が25.7%で最も多く、30~39歳が24.5%、50~59歳が20.5%と続く。70歳以上の医師も10.6%の届出がある。
施設の種別に医師数をみると、「病院(医育機関附属の病院を除く)」が123,639人でもっとも多く、「診療所」95,213人、「医育機関附属の病院」44,688人となっている。これを年次推移でみると、1986年以降、「病院(医育機関附属の病院を除く)」がもっとも多くなっている。
診療科名(主たる)別にみると、「内科」が70,470人(26.7%)でもっとも多く、次いで「外科」21,574人(8.2%)、「整形外科」18,870人(7.2%)となっている。2006年から調査を開始した「病理」「救命救急」「研修医」はそれぞれ1,297人(0.5%)、1,698人(0.6%)、14,402人(5.5%)となっている。