緊急医師確保対策
全国各地から医師不足を訴える叫びに対して、2007年5月末、政府・与党は地域医療に必要な医師を確保する「緊急医師確保対策について」をとりまとめた。
(1)都道府県から求められた医師不足地域に対して、国レベルで緊急臨時的に医師を派遣する体制の整備。また医師派遣に伴い、規制緩和などの措置を行う。
(2)病院勤務医の過重労働を解消するため、交代制勤務など医師が働きやすい勤務環境を整えたり、医師や看護師などの業務分担を見直して、助産師や医療助手などの活用を目指したりする。また特に医師の勤務が過重で、医師不足が深刻な病院への支援を充実。さらに地域医療を担当する総合医の在り方について検討する。
(3)女性医師の出産や育児などによる離職を防止し、復職をあと押しするために、院内保育所など、働きやすい勤務環境を整えるとともに、復職研修会を実施する病院への支援・女性医師バンクなどの体制を充実する。
(4)医師臨床研修制度(2004年度から導入)の在り方や定員を見直し、研修医が都市部の医師臨床研修病院に集中しないように改める。また臨床研修終了後の専門医になるための研修でも、地域医療への従事や医師派遣の制度と関連づけて検討。
(5)出産時の医療事故に対する産科医療補償制度や、診療行為による死因究明制度の構築など、医療リスクに対する支援体制の整備。
(6)都道府県が定める地域・診療科で勤務する医師に対する奨学金制度の活用、医学部定員で地域枠の拡充や医師養成総数が少ない県は養成数を増やす。また臨床医を養成する医育機関の在り方も検討。